先日ユニークなレストランに連れて行ってもらった。

ストックホルムの郊外にある、小さな島に住む有名コックが、自宅を改造してレストランにしているのだ。

 

オーナーはDavidさんといい、パバロッティを始めとする有名人や、BMWなど企業のパーティにケータリングをしている。4年前、ミシェラン星を持つような一流料理人を集め競わせるテレビ番組にて、第三位になったというからすごい腕前なのだ。

 

Davidさんが20年前から住んでいるTransholmen島へは、夏はボートでないと渡れない。しかしその距離は短いので、氷が張る冬の間だけ仮設の橋が作られる。

陸側から島へと続く橋 ⇓

 

 

 

この島に、常時約3百人が居住している。道が狭いので、車両は島に持ち込み禁止。夏はいちいちボートに乗らないと学校にも職場にも行けないし、買い物もできない。ちょっと面倒だろうなあ。

 

今回は、日本で言う所のロータリークラブみたいな団体の貸し切りだった。私もその中に混ぜてもらうことができた。

橋の袂から、松明を持って行進する今夜のレストラン客、約40人。⇓

 

 

Davidさんのお宅は普通の一軒家だが、来客が集まりやすいように一階部分を少し拡張している。

台所も普通のお宅にありそうな・・・ ⇓ ここですべての料理を作り、なおかつ一品出すごとに、この写真の通りきれいに片付けるのだからすごい。

 

 

自宅一階の居間をレストランにして。 ⇓

Davidさんが自宅をレストランにするというアイデアは、キューバの習慣からヒントを得たもの。

キューバではこのような自宅レストランがよく見受けられるのだそうだ。

 

 

これは最初に出てきたスープ。フォアグラやトリュフが入っている。⇓

 

 

いつも自宅でねこまんまを食べている私には、すごい贅沢なお味。

白身魚は自宅でちょっと真似できそう ⇓

 

 

こんな感じで結局、前菜、主菜、デザート+コーヒーかお茶の三種類しか出て来なかったんだけど、お値段のことを言うと結構なもので、日本円にして1万円から2万円の間。これに加えて、ワインなどアルコールは別料金。私は酒を飲まないので、こういう時は財布が助かるてへぺろ。一緒に参加した人たちは年配の方がほとんどで、食事の合間のワイン赤ワインをどんどん楽しまれていた。

 

Davidさんが料理を作り、奥さんがウエイトレス。自宅をレストランにするというのはいいアイデアだ。どこかにレストランを借りると家賃がかかるし、いつどんな客が来て何を頼むかわからない。ここでは40人ほどの金銭的に余裕ある団体を週に1、2回受け入れ、メニューはその季節にふさわしいもので既に決まっている。街でレストランを経営するよりも、Davidさんの労力は少なくてすむし、実入りも大きいだろう。

といっても、Davidさんの自宅レストランが特別なのは、このTransholmen島の立地の利もある。今は冬で暗かったけど、夏はすごくきれいなところだから。

 

ああ〜 どんな商売もアイデアが大事だねぇ〜びっくり

 

ちなみに、この時食べた量はそれほど多くなかったのに、カロリーは高かったのか翌朝までお腹が空かなかった。

やっぱりこんな料理はたま〜に、でよい。健康のことを考えても、私にはねこまんまがお似合いだねてへぺろ